ルーくん
絵本洋風ファンタジー
とある国に星が大好きな幼い狼がいました。
名前はルドルフ。
みんなからはルーくんと呼ばれています。
ルーくんは毎晩星をながめてから眠ります。
ある日の夜いつも通りに星をながめていると
星が真っ黒になって苦しみます。
ルーくんは心配でいても立ってもいられません。
家の中をあわてて右往左往。
そんなこまに夜空は白い雲に覆われます。
白い雲はみるみる黒い雲に変わります。
雲からはカミナリが光り雨をふらせました。
ルーくんは不安そうに窓辺でじっと見守ります。
雲が晴れると星はもとの色に戻りました。
元気にキラキラ光ります。
ルーくんは大喜び。
家中を走り回ります。
ただいま。
玄関に行くと白いマントを着た
お父さんが帰って来ました。
お父さん、今日もありがとう。
白い雲の上に白いマントを着た人を見たのです。
大好きなお父さんに頭を撫でられて
ルーくんは満面の笑顔です。
僕もお父さんみたいになりたいな。
たくさんのお星さまを助けたいな。
そんなことを考えながら
ルーくんはベットで眠りました。